遺言書あれこれ

公正証書遺言作成の流れ


公正証書遺言を作成する場合の基本的な流れを説明させていただきます。

公正証書遺言とは、公証役場で公証人に作成してもらう、遺言書のことです。自筆証書遺言や、秘密証書遺言が他にありますが、自身の亡き後、その遺言が執行される可能性が最も高いものになります。
それはなぜなのか。
自筆証書遺言や秘密証書遺言は、自身でいつでも作成できるというメリットはあるのですが、故に、作成者自身が遺言状の形式などの不備に気づかず、無効とされてしまうケースがあり、また、第三者が作成に関わらない為、偽造や隠蔽などが起こりうる可能性がどうしても拭えないからです。

公正証書遺言の方式は、公証人が作成するため、形式としての不備などがなく、また、保管も公証役場でなされますので、偽造や遺失などの心配もありません。そして、家庭裁判所の検認(遺言書が有効な形式で作成されているかの確認)が必要ないことも、遺言執行にかかる心理的・時間的負担などを軽減(通常、検認には1~2ヶ月かかります)させることができます。

【作成の流れ】
①遺言書に必要な書類を集めます。(免許証などの本人確認書類、印鑑証明書など)

②遺言状の案を考え、公証役場との打ち合わせをしていく。このときに、実際に公証役場で作成する日程を決めていきます。
※遺言書の案にかかる打ち合わせには、2週間から1ヶ月ほど時間を要するため、作成には時間に余裕を持たせることが大事です。
また、財産にかかる証明できる書類など(不動産なら登記簿謄本や固定資産材評価証明書、預貯金なら通帳のコピーなど)を集めておくことも必要です。明らかであるものについては、①の段階で集めておくことも良いでしょう。

③実際に公証役場との作成の日程が決まれば、その当日、遺言者は証人2名とともに、公証役場へ赴きます。
※このときに、公証役場にかかる手数料を支払います。金額については手数料についてをご参照ください。

④証人2名の立ち合いのもと、遺言者の本人確認などが行われます。

⑤遺言者は遺言の趣旨を口頭で公証人に伝え、公証人はそれを筆記します。その後、遺言者及び証人に対して読み上げをし、確認いたします。

⑥遺言内容について、その内容が間違いなければ、遺言者及び証人が承認したうえで、各自が署名押印をします。その後、公証人は署名押印を行います。

⑦公正証書遺言の作成は終了となります。

遺言書を作成するにあたり、まずはどのような内容にするのか、どのような目的で残すのか、なかなか難しい部分であるかと思います。自身の財産の調査やその証明するものの類を集めることも。
当事務所では、そのような不安に寄り添いながら、作成のお手伝いをさせていただきたいと考えております。お気軽にご相談いただければ幸いです。